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販促会議賞という企画コンペに出させていただき、ファイナリストに残ることが出来ました!
本職デザイナーが、どうやって考えて企画を立てたか。思考の足跡をつらつらと書きます。

ちなみに出した企画はこちら。

final_rakugaki.jpg

ただいまWeb投票もしているので、企画見てオモロイ!と思った方は、ぜひ投票お願いしまーす!

まずは販促会議賞ってなに?という人にご説明。

販促会議賞は、いろんな企業から「この商品の販促アイデアを考えて下さい」という感じでお題が出され
そのどれかに応募するというものです。
企画をパワーポイントにA4サイズ10枚以内で、容量は5MB以内にまとめてくださいというルール。
誰でも参加可能、いくつでも提出OKです。

今回は、全27社から28課題出てました。

1.まずやったこと

01.gif

どうしたら勝てるか研究しました。
販促会議賞は第2回目だったので、1回目の受賞作品をざざっと拝見。

思ったこと

第1回の優勝者、コカ・コーラ企画の右のひとはイケメン斉藤兄弟に似ている。
というのは置いておいて、コカコーラの企画以外どれも分かりづらいなーと思いました。
触れる情報量が圧倒的に多いこの時代、
3秒で分かり、かつ面白いと思える内容じゃないとまず流行らない。
これは、KAYACの自社サービス運営で、ダイレクトにユーザーの反応を見て日々実感していたこと。
ちょっと見てなんだかわかんないと、もう見ない。

さらにこのコンペの選考方法は、

グランプリ、ゴールド、シルバー各賞は審査員の1次審査・2次審査を経てファイナリストを選出後、
本サイトで企画書を一般公開し、投票イベントの来場者による最終投票で決定。
協賛企業賞は協賛企業による審査で1点決定。

というものなので、ファイナリストに残った後が本当の勝負。
会場やWeb上で大多数の人がよいと思ったものが一番素晴らしいという評価をされるのです。

会場での展示方式は、でっかい部屋にパネルがズラーッと並んでいて、企画書がぱーっと貼られているというもの。
そんなにいっぱい企画あるのに、見に来た人は全部ちゃんと読むはずがない。

まず2・3ページしか見てくれないだろうという前提で、シンプルで分かりやすい企画にしなくてはいけない。
プロがみて、これなら効果ありそうだねというものは2次まで。
最終審査は、ちょっと見ただけでいいねと思えるモノ。

つまり販売促進として成立しており、かつ多くの人が「いいね!」と思う、
わかりやすく、面白いアイデアが優勝する

という仮説を立てました。



2.アイデアの出し方

02.gif

企画出してみよっかと集まり、何から手をつけてよいかわからず、まずやったことは、
28個のお題すべてに5分づつ、思いついたアイデアをひたすら言っていくというブレストです。
その場で思いついたアイデアをワーワーだしながら、5分×28個=140分
この課題なら面白いのが出せそうだというアタリをつけました。

バラバラとアイデアを出していく中でわかってきたことは、
・商品をいかに売るかというアイデアを出すには、まずその商品のよいところを見つけなければならない
・大賞を狙いやすい課題と、そうでないものがある。
・課題によってアイデアの出しやすいものと、出しにくいものがある。

ということです。

さらに2回ほどブレストをして、
大賞を狙いやすい、分かりやすく面白いアイデアが出そうなもの数個に絞りました。

そして、残った課題がこちら

グルーポン
ファミリーマート
パイロット
 

3.企画の出し方

03.gif

受賞作品の研究から導き出した、
わかりやすく・面白い企画
を出すにはどうすればよいか考えました。

わかりやすいということは、簡単な言葉で説明できるということ
「商品をいかに売るかアイデアを出すには、まず商品の魅力を見つけなければならない」
と分かったと書きましたが、その魅力というのをかんたんな言葉で表現していきました。

そして、面白いということは、なにかが面白いということです。(笑
そのなにかを、フックといいます。(心が針にかかるという事で
何がひっかかるかわからないので、
聞いてもらうのが一番早いということで、思いついたアイデアがオモロイかどうか
目の前にいる他人=相方に簡単な言葉で説明してみて反応を探りあい、アイデアの取捨選択をしていきました。

これはなかなか良い方法でした。

その商品が何であるか洞察し、商品の魅力を定義付け、魅力をどういう表現でつたえるかフックを考える。
すると、わかりやすく+面白い企画ができる。
あとは、その仕組みでアイデアをどんどこ出していくだけでした。

そして、出したアイデアがこちら


4.出した企画

グルーポン

お題:日本国民総グルーポン化計画

考えたこと:
グルーポンとは、「みんなで買えば安くなる」もの。
日本国民みんなが欲しくなるようなものを出せば、みんなグルーポンつかってよさが体験できる!
小学生の時、日本人全員から1円貰えば億万長者だ!って考えたことあるけど、
あれと同じで元気玉みたいにみんなでお金出しあってなんかでっかいもん買うとかできないかな・・・。
それさえできれば、国民みんなが参加して、グルーポンを体験することになるからいい販促に違いない!

という枠にはめてアイデアを出そうということになりました。

そこででたアイデアがこちら

「花火大会、会場日本」

日本を会場に、全国どんな家からも見えるようなでっかい花火を打ち上げようという企画。
海外で、「そういえば今日、日本で花火大会あるらしいよ!」みたいな話題になって
世界中でTV放送されまくる!!スゲーいいアイデア!と思い実現可能か調べました。
宇宙花火という、宇宙規模の花火があるらしいということまで分かったのですが、
西日本だけor東日本だけしか見えないらしい&思ったより地味そう
&すでに研究用として宇宙花火が打ち上げられたことがある。
ということでボツ。

「軌道エレベーター」

昔クーリエかなんかで読んだのですが、宇宙までいける軌道エレベーターをつくることは今の技術で可能で、
お金さえあればすぐにつくりはじめられるそう。
そしてそれは、「世界中の国が1年間戦争をやめてお金を出しあえばできる!」とのこと。
ほんとにそうかどうかは置いておいて、考え方が最高!
戦争やめて平和になり、かつ世界中の人が喜ぶ。それめちゃんこいいアイデアじゃん!
と思い、同じスキームをグルーポンに当てはめられないかと考察。
1億人が1000円づつ出したとして、予算1000億で買える夢広がるモノはなんだろう
と考えてみたが、アイデアが出ずボツに。
政府主導じゃなくみんなでお金を出しあってみんなが欲しい物つくるってめっちゃ今っぽい!
と思ったが、アイデア出なくちゃしょうがない。

と、ここまでアイデアを出してグルーポンってつまりは、「みんなで買うから安くなる」ものだよね。
みんなでお金を出せば〇〇が買えるってのはズレてるかも。
ということで、この方向性自体がボツに。

むむっ。どうやらこの記事長くなりそうだぞ。
ということで、後はさっと説明。

ファミリーマート

お題: これまでのコンビニのプロモーションを脱した、見たことも無い集客アイディアを、30 周年のファミリーマートに!

考えたこと:
コンビニって、選ばないよね。喉が乾いたとか、小腹満たしたいとか、
ニーズを満たせさえすればどこのコンビニでもいいから、あまり差別化しにくいねー。

つまりは、どこのコンビニもやってないニーズを満たす場所になれば、
「ファミリーマートだから行く」という図式ができるかも!

という思考過程で、コンビニにないニーズを出してみました。

ンビニに行くシーンは、
・会社or学校にいるときに何かが欲しくなって
・遊びに外に出ているとき

じゃあこの時に、コンビニにないけどあったら便利なものってなんだろう?
携帯の充電とかめっちゃ困るよね。
じゃあ充電器おけばいいじゃん!しかもタダで。
そしたら、絶対ファミマ行くし、充電待ちになにか買うかも。
実現させるのにコスト低そうだし、とにかく、ファミマにこさせさえすれば売上上がりそう。

でも、他のコンビニでもすぐ真似できるし、そもそも与件満たしてないし賞向きのアイデアじゃない。
ということでボツ。

じゃあ、 シブカサみたいな持ち歩きたくないけど、突然必要になるものってないかな?
もしくは、いらなくなったけど捨てるのもったいないし、誰かにあげたいようなものを置いてもらうとか。
なんでもシェアリングボックスってどうかな?→わかりにくいし、使われにくそうだなぁ。
じゃあ、読み終わった本を自由に置いていったり、もって帰ったり出来る棚を設置するとか!

といろいろ出したのですが、「見たことも無い集客アイディア」ではないなーということでどれもボツ。

パイロット

お題: 消えるペン「フリクション」をもっとたくさんの人に手に取ってもらうためのプロモーション案

考えたこと:
フリクションのよいところは、書く敷居をさげることだ!
「書いても消せる!」から気軽に書ける。

じゃあ店頭に置いてある、試し書きシートがついつい書きたくなってしまうモノだったら、
書いて消してを体験できるし、いいじゃん。

昔、よく教科書にらくがきしたけどあれって偉そうな人いるとついつい書いてしまうよね。
「人の顔+ペン=ラクガキ」という一般認識あるからつかえるんじゃない?

店頭の試し書きシートを、人の顔にするってのはどう?

おもしろいじゃん!
それに、面白いラクガキ書こうとする過程で、
自然と書いたり消したりってのを体験できるしね!
前に書いた人の残したラクガキがめっちゃおもしろかったりしてw
小学校で流行りそう!
ラクガキ王決定戦とか、やったらWebでも盛り上がるねーw
→「偉人にラクガキ」でいいじゃん!

という流れで、今回提出した企画ができました。

意見をもらう

でも、出した後にもらった意見だと、おおっぴろげに人の顔にラクガキするとかちょっとネガ要素あるかも。
と言われてしまい、たしかになぁと。

ラクガキOKな人にしておけば良かったと反省しました。
例えば江頭さんとかダチョウ倶楽部の人とか、
そういう企画に理解あってOKしてくれそうな芸人さんにお願いすれば、プロモーションとかにも使いやすいし
イメージつく。

メディアでの反応を見る

あとは、Twitterでの反応を見ていて、結構細かいプラン書いてあっても、読んでくれる人は読むんだなーと

さらに、そういう企画の細部まできっちり読んでくれる人ほどツイートする熱量を持っている。
だから、前半をとことんシンプルにわかりやすくまとめ、後半に詳細という形で
上手にかけたシートは、ビリっと破って持ち帰れるようにして、そこにQR入れておいて、
簡単にWebコンテストに参加できるなどなど。
細かいこと書いてもそこの勝負じゃないからいらないやと、コアアイデアだけ書いていたのですが、
キャンペーンとしての広がりをもう少し詳細に説明しておけばよかったなと反省しました。

フリクション、良いペンです。

ちなみに、今回の企画考えるために初めてこのペン買ったのですが、
かき心地いいし、間違っても消せるし、めっちゃ便利!ということで、今では愛用ペンです。
スケジュール書くのや、サイト設計するときにすごく重宝
会社の人にも勧めてます(笑

最終選考について

最終選考は、Webと会場による一般投票できまります。
これは、つまり自らの企画を一番販促できた人が勝つということですね?宣伝会議さん!

最終選考は、販促合戦だー!
ということで、さっそく販促の記事を書かせていただきました(笑

しかしこのコンペ、一般投票で優勝者決定という仕組みがうまくできてますね。
たくさん投票を集めたいファイナリストが、それぞれ自分の企画を販促して、
販促会議賞のページに人を呼んでくる。
それが、販促会議賞自体の販促にもなっているという販促
認知度上がって、次回も参加者が増えそう!

さらに、企画コンペにしたことで、企画を考えるために商品を理解しようと、深く商品に触れる。
コンペに参加する過程自体が、商品の販促となっており協賛企業も喜んで協賛できます。
この販促会議賞自体が、協賛企業の販促プランになっているのですね!?
そりゃ1回目・2回目と協賛企業がどんどん増えるわけです!
うーむ、販促を考えさせることが販促になっていて、審査も販促になるようになっている。
販促に販促を重ねる、すばらしい販促。

こりゃ一本取られた!

というところで終わりたいと思います。

あ、 企画見てオモロイ!と思った方は、ぜひ投票お願いしまーす!

Web投票はこちらから!
他の方の出したアイデアも載ってるので、ぜひぜひ参考に!