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コミュニケーションデザイン研究会が主催するインフォグラフィックス ワークショップ 3に参加しました。

テーマは、「麹町を舞台に「時空」を可視化する

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アイコン、ダイアグラム、チャート、グラフ、マップ、どの手法をえらんでもOK!
インフォグラフィックス化して、時間旅行します。
ポイントは切り口の斬新さ、意外性。
時間という形のないものを、集めたデータをもとに、
どういう切り口でどう表現すると相手を引きつける形にできるか。
きれいな仕上がりよりは「目の付けどころ」が発見できれば大成功です。
とのこと。面白そう!!
 

人を引きつける!伝わるインフォグラフィックスを作るコツ!

ワークショップのはじめに、インフォグラフィックスの著者、木村博之さんよりミニ講義。
 
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見る人の目と心をひきつける「Attractive」

雑誌をめくったときに、「ん?なにこれ」と感じさせる仕掛けなり、面白さなり、
見る人を引き付ける魅力をデザインに持たせる。

伝えたい情報を明確にする「Clear」

何を伝えたいのか=「コンセプト」を明確にする。コンセプトはデザインの大黒柱。
欲張らずに一番伝えたいことを一つだけ選んで、それがうまく伝わるように表現する。

必要な情報だけに簡略化する「Simple」

コンセプトに従って、膨大な情報の中から、本当に必要なものだけを選び出す。
見る人が一瞬で何を伝えたがっているかがわかる表現に落とし込む。

目の流れに沿う「Flow」

人間の目の動く順番を意識する
横組みの場合、左上から右下にほぼ対角線上に移動する。
この目の流れには、時間の流れをセットにするともっと効果的になる。
 
 
見る人を引き付けて、共感してもらい、引き込んでしまうのが
よいインフォグラフィックスなのですねー。
 
詳しくはこの本をCHECK!!↓ ↓ ↓
 
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前日まで★事前準備

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今回のワークショップでは、参加者は事前準備が必須。
受付でデザインラフを提出しました。それをもとに講師の方がグループ分けをします。

AM10:00 グループディスカッション

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3、4人ずつ、4グループに分かれてのディスカッション。講師の方も加わります。
各々持ち寄った案を共有し、コンセプトや課題点を洗い出します。

AM11:00 フィールドワーク開始

「フィールドワークはこわくない!」聞き込みの極意?!

恥ずかしながら、フィールドワーク初体験!聞き込みの極意を教えていただきました。

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正直に目的を伝えて身分を明かそう!

「麹町の歴史について調べているんですが・・・」とストレートに申し入れると、
「あ、そうなんだ」「担当の者を呼びますね」とあっさりOKしてくれました。
(そもそも偽る必要ないんですが・・・)

自分の仕事や町について聞かれて悪い気はしない?

思った以上に、たくさん話してくれる!
お話を切り上げるタイミングが難しいくらい、みなさんいきいきと教えてくださいました。

そこで見つからなくても大丈夫!次につながる!

思うような情報を得られなかったり、仮説が外れても、がっかりすることはありません、
あのお店に聞いたほうがいい、あそこにいったほうがいいよと
次のヒントを教えてくれることも!
 

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(左上)お菓子屋さんにお話をうかがいました。
(右上)ランチタイムは作戦会議!
(左下)麹町を飛び出して、タクシーで四谷の消防博物館に突撃!
(右下)消防博物館ではまといを持ったり、半纏を着て記念撮影もできました。
フィールドワークでは、足を運んで広がる世界を体験できて、とても新鮮でした。

PM14:00 アイデアスケッチを再考

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フィールドワークを経て第二案を作成。
他のグループと交えてのディスカッション。活発に議論がおこなわれています。

PM15:00 最終稿を仕上げる!

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1時間(!!)で一気に仕上げます。やばい!集中!!!!!

PM16:00 1人1票投票して順位を決定!

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全員の案がでそろいました!どきどきの投票結果!
 
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上位の人によるプレゼンテーション。
一番票を集めたのは麹町 Sweets×菓子の井上先生でした。
江戸時代、麹町でお鉄という女性が売りはじめたお鉄牡丹餅が名物になったというところから
江戸から近代にかけてお菓子と麹町がどのように移り変わっていったかをわかりやすく見せています!
 

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どれも個性的なみなさんのインフォグラフィックスをいくつかご紹介!同じお題でここまで個性がでるんですね!

 

当日の様子はこちらの先生方のブログで紹介されています。


おまけ: はじめてのインフォグラフィックス制作過程

今回、私がテーマとして選んだのは、江戸の町火消し。
火事と喧嘩は江戸の華、というほど火事が名物になっていた江戸の町、
明暦の大火は麹町5丁目から出火したというところから、火消しについて調査を進めました。

第1稿 すきま恐怖症

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いろは組48種類のまといを描いたり、半纏のデザインを比較したり
いろいろ詰め込みまくっています。

いただいたアドバイス

  • 一番見せたいところはどこか、一点に絞るべき!
  • どこにするかはフィールドワークしてみて決めよう!

第2稿 ハーフ&ハーフ

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江戸時代と近代の消火活動の違いを比較する形にしてみようと試みた第2稿。
上が江戸時代の消火活動=破壊による消火
下が現代の消火活動=水道による消火
明治時代の水道整備を契機に現在の消火活動にシフトした区切りを水の波打つラインで表現。

いただいたアドバイス

  • 見せたいところを大きく扱ってデザインにメリハリを。
  • 面白いと思ったところを魅力的に見せる工夫を。

第3稿 いろいろふっきれました(大事なものまで)

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見る人が面白いと思うものをつくろう」と意識した第3稿。
フィールドワークでエキサイティングな気分になったこともあり、
勢いで書き上げました。カッとなってやった。

いただいたアドバイス

  • 麹町や近代とのつながりがなくなってしまった(・・・)
  • 書き込む前のほうがわかりやすかった。
  • どうして裏紙に描いたの?(第2稿の裏に第3稿を描きました)
 
すごく濃厚な一日でした。
ご一緒させていただいたみなさま、ありがとうございました!
 

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