理論的にポートフォリオを作ろう!
はじめまして。
4月から面白法人カヤックで働くことになりました、デザイナー内定者のツカダです。
ハットリさんのポートフォリオ記事
「カヤック内定者が本気で作った!面接に効く「おいしいポートフォリオ 」
に引き続き、実際にカヤックに送ったポートフォリオについて、
僕のポートフォリオを例に、そのポイントを紹介したいと思います!
ところでハットリさんの記事500近くもはてブついてるんですけど...。なんというプレッシャー。
今回はポイントごとの特徴から、
の5+αのポイントで見ていきたいと思います!
ポートフォリオは作品集で間違いありません。
ですが、就活用の用途といえば自分のアピールです。
その辺りを考慮し、理論的に考えていきたいと思います。
ちなみに僕はこんなポートフォリオを送りました。
バッラバラ。ちなみにコレ本当は全部で11冊あります。
なぜこの形に落ち着いたのか。5つのポイントで伝わるとありがたいです。
それでは続きからどうぞ!
1.方針-Concept
内容=自分自身
ポートフォリオというのは制作物を見せると同時に、
「自分がどういった人間なのか」を見せるものでもあります。
もちろん、作品からそれが読み取れるというのはありますが、
テーマを決めてポートフォリオを作ることでもっと明確にすることが出来ます。
僕の場合は、「ambiguous/多義的な」をテーマに、
イラスト、デザイン、映像、webなど、
自分が「マルチプレイヤー」であるということを見せる方向で決めました。
最初にポートフォリオ全体の方針が明確になっていると、
のちのちまとめやすくていいと思います。
2.形態-Shape
見やすい形と見られやすい形
次は、ポートフォリオの形を考えましょう。
作品をリスト化し、どの作品を載せるのか決まったところで、
恐らくポートフォリオの大きさなどを考えると思いますが、
この時に考えるべきは、
- どのような状況で見られるか(見やすい形)
- どのような形が合っているか(見られやすい形)
の2つだと思います。
どのような形が合っているか、については人によって変わってくるので、
ここではもうひとつの方を考えてみたいと思います。
どのような状況で見られるか(見やすい形)
ポートフォリオは恐らく複数人に見られると思います。
それは、提出後だったり、集団面接であったり。会社の方全員かもしれません。
その時に見やすいというのは重要です。
大きければ複数人で見るときに楽かもしれません。
蛇腹状ならもっと広げられるかもしれません。
分割してもいいでしょう。
メイン一つと複数の小さい冊子でもいいかもしれません。
ファイリングするのか、手製本にするのかなども重要でしょう。
多くの人の目に止まりやすい奇を衒った形でもアリです。
何が言いたいかというと、見てくれる人のことを考えて作るということです。
会社の人はどういうものに興味を示すか、見やすいと思うか。
相手の事を考えると、自然と自分の中でも納得する選択肢に絞られていきませんか?
それでも複数の選択肢が残ると思いますが、
この時に最初の方針が指針となります。
僕の場合「マルチプレイヤー」であることを示すために、
それぞれの作品を一冊の冊子として独立させるように決めました。
一度A3縦サイズの大きさでつくってみたこともありますが、
やはり色々な種類の制作が混じっていて分かりにくかったので、 A4横サイズで作り直しました。
+αで応用を
色々なシチュエーションを考えるという意味ではもう少し工夫もできます。
今回僕はポートフォリオを作り直すときに横位置に直したんですが、
横位置にしたのは、一度作ってみたら横長の画像が多かったから、ということもありますが、
もう一つは横長の画面上で見たときに見やすいからです。
実は、冊子を作るのと同時に、PDFでweb上から落とせるようにしていました。
多くの人の目に止まるようにという点ではweb上で公開・配布するのは重要な手段です。
モバイル端末に入れればポートフォリオが手元にないときでも見せられるので、そういう意味でもかなり有効です。
その辺りも上手く使って上手にアピールしましょう!
内容-Contents
一貫性を持たせ、目を惹き、飽きさせない
技術書などの本をよく読む方は分かるかもしれませんが、
内容を把握するためにパラパラと見ると思います。
どういう内容で、どういう雰囲気で、分かりやすいか。
ポートフォリオも同じです。 同じ流れで見ることが明確ならば、以下のようなことが導きだされます。
- 一貫性があることで、内容を把握するコストは最小限になる
- 目を惹くヴィジュアルがあれば、そこに興味をもつでしょう
- ただし、同じ過ぎるのは避ける。飽きさせないテンポを心がけてコマ割りをしましょう。
文字で内容を入れるのは重要ですが、ほとんど読まれないと思ったほうがいいです。
面接時などで初めてポートフォリオを見る方がほとんどなので、
詳しい話は自分で直接話せるようになっていれば十分だと思います。
それよりも制作物を魅力的に見せるヴィジュアルに力を入れましょう!
プラスで素敵なキャッチコピーや見出しがあれば完璧です。
その際に、出来れば自分で簡易撮影スタジオを作りきちんとしたカメラで撮影することをおすすめします。
(このぐらいアナログなスタジオでも撮り方次第で上手く撮れます!)
また、手製本にする際には、印刷が映える紙選びなどもきちんとするといいと思います。
(僕は染色インクのインクジェットプリンタでFKスラットR・IJの紙に両面印刷していました)
その辺りは個人のこだわりの部分になりますが、綺麗に見せるこだわりはできるだけしたいですね。
もうひとつ
よく勘違いしてる人がいるのですが、
ポートフォリオに載せる作品をその会社の事業に関係のある制作物のみにする必要は無いと思います。
自信のある作品を関係ないからといって外すのは非常にもったいないです。
そのくらいならば、
自分の作品のポートフォリオ+会社用に合わせたポートフォリオの2つにしたほうがいいでしょう。
企業はあくまでも人を見ています。自分がいいと思うものは恐れずガンガン入れましょう!
遊び-Play
楽しませる仕掛け
内容が大体出来てきたら、アクセントに遊びを仕込みましょう!
ちょっとしたアイコンを仕込むだけでも印象はかなり変わりますし、
それで内容を分かりやすくしたり、自分への特徴付けも出来ます。
ハットリさんも「ジグソーパズル」使ってましたね!
他にも、オイルペーパーやトレーシングペーパーを使った仕掛けを仕込んだりして、
冊子に変化をつけたりしてました。ポップアップや仕掛けを仕込むのもいいと思います!
話題-Topics
会話をすることを前提に
個人的に面接まで進むのがポートフォリオの難しいところだと思っています。
面接まで進んでしまえば、後は自分で制作について語ることができるので。
その際、出来れば相手との会話が弾むような制作があるといいでしょう!
例えば僕は友達の出産祝いにプレゼントした絵本の話や、
大学でイラストレーションコース専攻なのにActionScriptやPythonを独学で勉強してること、
大学2年、3年でWeb系企業にインターンに行っていた話など、 を用意していました。
制作と結び付けたられたエピソードを用意してると、いざという時に役に立つでしょう!
+α
最後に、プラスで気をつけたいのは物量です。
ボリュームはあればあるほどいいと思います (見にくくない範囲でですが)。
今回僕は20〜40ページの手製本のA4冊子を11冊持って行きましたが、
近くの人は大体既製のファイルに入れたA4冊子が一冊でした。
この時点で恐らく決定付けられてしまうものもあると思いますし、
自分が周りよりボリュームが多いというだけで自信も出ます。
そういう意味でA3などの大きいサイズで作る人も多いので、戦略的に行きたいですね。
まとめ
以上、ポートフォリオの5つ+αでした。
ポートフォリオの作り方は最初悩むかもしれませんが、
作品同様作ってみれば分かってくることも多いと思います。
あまり時間をかけすぎずに、どんどん作ってみると見えてくるものもあると思います。
(ちなみにこの11冊のポートフォリオは1週間でA3サイズから作り直しました)
いかがでしたでしょうか。
当てはまらない部分も多いかもしれませんが、参考にしていただけると幸いです!
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